創業160年を超える歴史を持つ当社ですが、一貫してきたのは商売の中で常に若手に大きな裁量権を与えてきたこと。それによって歴史のある企業にもかかわらず、活力ある風土を維持し続けてきました。「自由にやらせてもらっている」と社員が口をそろえて強調することがその証であり、その自由さが蝶理社員の発想と大胆な行動を呼び起こし、若手でも大きな成果を上げることにつながっています。
若手からの挑戦を後押し
してくれる風土があり、裁量権を持って働ける企業。
繊維・化学品・機械の
3事業を幅広く展開しています。
繊維事業
繊維事業を2020年度より三本部制から一本部制に一本化し、「繊維本部」を設置しています。これにより機動力が高まり、各部が一体となって事業に取り組んでいます。従来は繊維原料、生地、繊維製品と本部ごとに分野が分かれていましたが、一本部制にしたことで、ワンストップでの事業展開が可能となり、横断プロジェクトやノウハウの共有によるメーカー連携や産学連携等にも取り組んでいます。また素材・製品・資材について、環境、健康・快適、グローバルの成長分野で事業を拡大しています。
化学品事業
1956年に化学品の取り扱いを開始して以来、化学品事業は60年以上の実績を積み重ねてきました。中国国内での調達・販売だけでなく、東南アジア、インド、中東等との輸出入・仲介取引を行う等、グローバルネットワークを活かしながらニッチなニーズに応えることで他社との差別化を進め、市場での存在感を高めています。環境分野、電子・電池材料分野、5G関連分野、パーソナルケア・ヘルスケア分野、アグリ分野等の取扱商材も多く、顧客の要望に幅広く対応しています。
機械事業
2017年4月に事業の機動性向上を目的に分社化した蝶理マシナリー(株)で、車輛や機械、関連資材等の取り扱いをグローバルに拡大しています。歴史に培われた独自のグローバルネットワークを活かし、中国やインド、南アフリカ等から仕入れた商材を、欧州やASEAN等の市場で商品化させています。2017年からは、中国の自動車をメキシコでセミ・ノックダウン方式で生産し、現地で販売するプロジェクトに参画しています。近年は特にアフリカ等新興国市場の取り扱いが拡大しており、これからも長年培ってきたグローバルビジネスのノウハウや独自の取引ルートを活かして、事業を拡大させていきます。
蝶理株式会社は、創業160年以上の長い歴史を持つ企業ですが、繊維・化学品・機械の3事業において、単なるトレーディングに留まらない事業展開を行い、ここまで業績を拡大させました。事業を通じた社会への貢献により、社会と持続的に共生する企業となるべく、今後も蝶理の独自性にさらに磨きを掛け、成長を続けていきます。
中期経営計画
「Chori Innovation Plan 2025(CIP2025)」を策定。
社会が目まぐるしく変化する中で、蝶理グループの企業価値向上のためのビジョンを描きました。
基本方針
高機能・高専門性を基盤として、
グローバルに進化・変化し続ける
企業集団
企業価値の向上に向けた目標
(2025年度計画)
VISION2030 ありたい姿
-
Sustainable
サステナブルで豊かな
社会を実現し、
社会と共生できる企業 -
Well-being
ステークホルダーの
ウェルビーイングを実現し、
働き甲斐を感じ、
幸せになれる企業 -
Innovation
継続的なイノベーションと
成長分野への投資で、
新しいビジネスを構築し、
収益を上げられる企業
VUCA時代において、事業等のリスクを俯瞰的に捉え、機動的に対応し、新規開発・事業投資・M&Aを積極的に行います。3分野(環境・健康・快適)での安定的な成長を目指します。環境等により配慮した商材としては、リサイクルポリエステル繊維「ECO BLUE®(エコブルー)」、生分解性樹脂、プラントベースフード等があります。詳しくはこちら。
人事ビジョンは、“人を活かし、人と活きる。人を育て、人と育つ。人を繋ぎ、人に繋げる。”。
社員が働き甲斐を感じ、幸せになれる企業を目指します。CIP2025では、人的資本投資、エンゲージメント向上、健康経営の推進を進めていきます。
- リモートワーク制度
- フレックスタイム制度
- 季節休暇
- 配偶者転勤制度
- ノー残業デー導入
- 社内診療所設置
「蝶理を丸ごと変える」を目指し、全社業務変革プロジェクト「CARAT」が2022年4月に始動しました。
経営の変革のため、業務の「標準化→自動化、可視化」を行い、さらに業務·組織を変え、次期基幹システム(クラウドERP「SAP S/4HANA Cloud」)を構築することを目的としています。DX機能を全社横断的に展開し、業務の効率化・標準化、経営管理の高度化や生産性の向上を進め、持続的な成長を継続する基盤の構築を目指します。
基盤構築
守りのDX
- 業務変革・
業務標準化 - データドリブン経営・
データ活用基盤構築 - DX人材育成・
多様性
価値向上
攻めのDX
- 変化に強いフレキシブル
な経営の実現 - データ活用による
営業競争力強化 - 事業モデルの
改変
海外事業の強化・拡大に向け、
人的資本の投入・再配置、
次世代商材の開発・既存商材の
「面」の拡大を目指します。
多様化する顧客ニーズに合わせたサプライヤーの開拓を行います。
- 戦略①
- 主要海外拠点の運営基盤強化
- 戦略②
- 事業ポートフォリオの見直し・ブラッシュアップ
- 戦略③
- 海外収益力の強化
- 戦略④
- グループシナジーによる専門集団としての一体運営