蝶理のサステナビリティ
蝶理グループは、世界中の様々なステークホルダーと関わりを持つ中、世界全体の持続可能性や発展も念頭に置き、事業を推進しています。持続可能な社会の実現と中長期的な企業価値向上のさらなる推進に向けて、2024年4月にマテリアリティ(重要課題)を特定し、サステナビリティ関連方針を策定しました。「選ばれる会社」を目指し、重点テーマに即した事業を推進、経営基盤を構築していきます。
蝶理グループサステナビリティ基本方針
蝶理グループは、創業当初からの「世のため人のために事業を伸ばし、常に得意先と発展をともにしよう」と願う共存共栄の精神のもと、企業理念に掲げる「地球人の一員としてより良い社会の実現」に取り組んでいます。コーポレートスローガン「あなたの夢に挑戦します。」に基づき、重要課題(マテリアリティ)の実践を通じてグループを持続的に成長させ、持続可能な社会の実現に貢献します。
マテリアリティ
マテリアリティ | 重点テーマ |
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持続可能で豊かな社会の実現に資する事業の推進 |
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人材育成とダイバーシティの推進 |
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サプライチェーンマネジメントの強化 |
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ガバナンスの強化・コンプライアンスの徹底 |
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サステナビリティ全体に関する考え方
ガバナンス
蝶理グループは、企業理念に掲げているように、「地球人の一員としてより良い社会の実現」に貢献できるようサステナビリティを意識した経営を行っています。法令や社会規範を守り、業務を有効かつ効率的に行い、財務報告の信頼性を確保しながら、取締役会を戦略決定機関及び業務監督機関と位置づけ、コーポレート・ガバナンスの強化に努めています。
サステナビリティ全般への対応では、中期経営計画「Chori Innovation Plan 2025」で掲げたサステナビリティ推進に向け、2023年7月にサステナビリティ推進準備委員会を設置し、サステナビリティ関連方針やマテリアリティについて検討を進めました。この準備期間における検討を経て、2024年4月1日に「サステナビリティ推進委員会」を設置しました。
- サステナビリティ推進体制
- サステナビリティ推進委員会は、蝶理のサステナビリティに関連する施策を具体的に推進し、持続的な企業価値向上に取り組むことを目的とするもので、代表取締役社長を委員長としています。目標設定及び進捗の確認、その他サステナビリティに関する施策のモニタリングを行っています。

戦略
蝶理グループは、持続的成長に向けた経営基盤を構築する上で、環境問題への積極的な取組、CSR調達等における取引先との連携、労働安全管理に関わる取組、人材育成や地域・社会の発展に向けた取組等が重要であると認識しています。2023年4月28日に開示した中期経営計画「Chori Innovation Plan 2025」で、「Sustainable」「Well-being」「Innovation」をキーワードとしたVISION2030「ありたい姿」を掲げました。3つの基本戦略を着実に実行し、高機能・高専門性を基盤として、グローバルに進化・変化し続ける企業集団を実現し、企業価値の向上を図っていきます。サステナビリティ全般に関する戦略については、前述したサステナビリティ推進準備委員会にてサステナビリティ関連方針、マテリアリティ、価値創造プロセス等の検討を進めました。その後、サステナビリティ推進委員会、執行役員会での協議を経て、2024年4月の取締役会において、ステークホルダーと蝶理グループの双方にとって特に重要であり優先的に取り組むべき事項として、4つのマテリアリティと関連する14の重点テーマを特定し、サステナビリティ関連方針とともに開示しました。蝶理グループは、これらのマテリアリティに対して実効性のある活動を進め、サステナブルな社会づくりに貢献していきます。

リスク管理
① リスクマネジメント規程の制定
蝶理グループは、蝶理グループの経営活動に潜在するリスクを特定し、平常時より、リスクの低減、危機の未然防止に努めるとともに、蝶理グループの経営活動に重大な影響を及ぼす恐れのある危機発生時の体制を定め、迅速かつ的確な対応をとり、事態の拡大防止及び速やかな収拾・正常化を図ることを目的として、リスクマネジメント規程を定め、運用しています。
② 平常時のリスクマネジメント
リスクマネジメント総責任者は社長、リスクマネジメント推進責任者は経営政策本部長とし、リスクマネジメント推進責任者とリスクマネジメント担当組織(経営管理部)は、社内に潜在するリスクについて、重点課題を特定し、リスクを低減、未然防止、早期発見のための諸施策を立案し、必要な教育・訓練を自主的かつ計画的に実施すると共に、危機対応後の結果のフォロー、効果の検証と課題の抽出・改善を行います。
リスクマネジメント規程では、当社としてのリスクを下記大分類に基づき個別に定めています。
大分類 |
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1.法令遵守 2.経営及び内部統制 3.社会、経済、政治等、外部経営環境 4.BCP 5.人事労務、労働安全衛生 6.取引 7.情報、通信、システム |
③ 危機発生時の対応
危機発生時の対応は人命および安全を最優先とし、リスクマネジメント規程に則り、危機発生時の連絡体制に基づく連絡・報告、リスクマネジメント総責任者による危機対策本部設置の判断、危機対策本部の任務遂行、緊急広報、調査報告並びに再発防止対策等を行います。
指標及び目標
蝶理グループは、サステナビリティへの対応を継続課題と認識し、中期経営計画「Chori Innovation Plan 2025」の基本戦略の一つに掲げる「ESG経営の推進」の実現に向けて、非財務目標を設定しました。
KPI・KGI |
非財務目標 | 2023年度進捗 |
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環境等に配慮したSDGs商材の取り扱い拡大 | 順調に拡大(250億円) |
DX(SAP導入)総投資額:約50億円 | 2025年度のSAP本格稼働に向けたシステム開発が順調に進捗 |
- 環境等に配慮したSDGs商材の取り扱い拡大
- 総合職の採用人数、及び、総合職への職種転換の合計人数に占める女性割合:30%以上
- 男性社員の育児休業取得率の向上
- 管理職に占める女性の割合の向上
- 健康経営優良法人の認定継続
- DX(SAP導入)総投資額:約50億円
蝶理グループのステークホルダーとの対話の促進に関する基本方針
蝶理グループは、様々なステークホルダーとの対話を重視しています。
ステークホルダーとの対話を通じ、社会からの期待や要請を把握し、企業活動へ反映することで、蝶理グループの持続的な企業価値向上、ひいては社会の持続的な発展に貢献していきます。
ステークホルダー | 取組概要 | 主要な対話方法 |
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顧客・取引先 | 企業倫理・法令遵守、安全・防災・環境保全、製品安全・品質保証、人権・労働環境等を重視し、顧客や取引先との取引を行っています。 |
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株主・投資家 | 情報の開示に際しては、各関連法令や規則に則った情報開示を行い、全ての市場参加者が平等に情報を入手できるよう努めています。対話において把握した株主・投資家の意見等は、必要に応じ、取締役会への報告等により、経営陣幹部及び関係部署にフィードバックし、情報の共有・活用を図っています。 |
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従業員 | 「人」を最重要経営資源と位置づけており、従業員一人ひとりが働き甲斐を感じ、成長を実感し、より幸せになることにより、企業価値が向上するサイクルの実現を目指しています。 |
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地域社会 | 事業活動や社会貢献活動を通じ、地域社会の発展に貢献します。 |
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