全社業務変革プロジェクト
基幹システムの刷新で進める、全社業務変革プロジェクト「CARAT」
蝶理は2022年4月、全社業務変革プロジェクト「CARAT(カラット)」を始動しました。デジタル機能を全社横断的に展開し、業務の効率化・標準化、データを活用した経営管理の高度化、生産性の向上を目指し、併せてリスキリングや組織改編を検討しています。
蝶理のデジタル経営
蝶理では、中期経営計画「Chori Innovation Plan 2025」(以下、「CIP2025」)の基本方針に「高機能・高専門性を基盤として、グローバルに進化・変化し続ける企業集団」を掲げています。当方針を実現するための3つの基本戦略と併せて、「DXによるビジネス変革・経営変革」を推進しています。CIP2025期間中のDX総投資額は約50億円の予定です。
プロジェクト概要
「蝶理を丸ごと変える」を目指し、全社業務変革プロジェクトが2022年4月に始動しました。繊維、化学品、機械と様々な顔を持つ蝶理を多面体に例え、その魅力をさらに磨き上げ、未来でもっと輝くという意味を込めて「CARAT(Chori Accelerate Renovation Achievement Transformation)」と命名しました。経営の変革のため、業務の「標準化⇒自動化、可視化」を行い、さらに業務・組織を変え、次期基幹システム(クラウドERP「SAP S/4HANA Cloud」)を構築することを目的としています。
DX機能を全社横断的に展開し、業務の効率化・標準化、経営管理の高度化や生産性の向上を進め、持続的な成長を継続する基盤の構築を目指します。
新基幹システム導入スケジュール
2025年4月の本格稼働を目指しています。
推進体制
当プロジェクトは、代表取締役社長がプロジェクトオーナーを務め、各部から選出した専任メンバー、兼任メンバーを中心に全体方針を策定した上で、全社員が参加し蝶理の業務モデルを作り上げていきます。日々、プロジェクトメンバーと各現場で議論を重ね、蝶理のさらなる成長の基盤となる仕組みづくりに邁進しています。
デジタル人材の育成
DX人材として、事業部要員とシステム要員の育成と確保に努めます。
- 事業部要員:業務内容に精通し、デジタルで何ができるかを理解。事業部DXをリードする人材の確保、全組織で実行を担う人材
- システム要員:デジタル技術やデータ活用に精通し、データ活用基盤の全社グランドデザインを設計・開発できる人材
目的
①データ活用基盤を構築し、戦略的経営の実現と営業競争力の強化による企業価値向上
経営ダッシュボードを導入し、データに基づく迅速で正確な経営判断を実施
②業務標準化・自動化・集約化による管理系業務の生産性向上と人材・組織の高度化シフト
入力業務等の工数を削減し、データ分析等の高度化業務・戦略業務へシフト
③全社業務標準化・自動化により、内部統制上のリスクを回避し、コンプライアンス確立
システム統制強化によるコンプライアンス確立、内部統制監査業務の工数削減
④モバイルワーク、ペーパレス等、新しい働き方の推進
電子化・ワークフロー化等により、モバイルワークの生産性と業務の質を向上