蝶理早わかり
私たちは地球人の一員として、公正・誠実に誇りを持って行動し、顧客満足度の高いサービスを提供し続け、より良い社会の実現に貢献します。
コーポレートスローガン「あなたの夢に挑戦します。」のもと、ステークホルダーの皆様の期待に応え、持続的成長と発展を続けてまいります。
蝶理ってどんな会社?
蝶理は、繊維、化学品および機械事業を展開する
専門商社です。
1861(文久元)年に、京都で生糸問屋として創業しました。創業時の屋号は、生糸(繭)を生み出す蛾を「蝶」と言い換えて「蝶屋」としていましたが、同名の同業者が多かったため、創業者の名前「理一郎」の名前一字をとって「蝶理」といたしました。
1956年からは化学品および各種機械関連の取り扱いを開始し、以来160年近くにわたり、社会のニーズに応えながら積極的に事業を展開しています。
数字で見る蝶理
蝶理の成長基盤
2024年3月期実績(連結)
- ※12024年3月31日現在
- ※22024年6月18日現在
- ※3親会社株主に帰属する当期純利益
事業紹介
蝶理は、繊維事業・化学品事業・機械事業を中心に多くの領域・地域で事業を展開しています。
繊維事業
1861年創業以来の蝶理の中核事業
生糸問屋として創業した蝶理にとって、繊維事業は創業以来160年超にわたるビジネスの軸。その専門性の高さと知見の広さで、歴史と共に信頼を築き上げてきました。繊維事業では、原料を扱う「川上」から、テキスタイルや資材を扱う「川中」、アパレルなどの最終製品を取り扱う「川下」まで、トータルに事業展開を行っています。
- ペレットなど再生原料、機能糸
- レディース・メンズカジュアルウェア
- 紳士服、ワーキングウェア
- スポーツウェア、ゴルフウェア
- アスレチックウェア、インナーウェア
- カーシートの原料や生地
- 不織布の資材
- 住宅用防水シートや防音・制振材などの建築資材
- 中東民族衣装のトーブの生地、製品
化学品事業
特異な原料・分野・市場で
独自のビジネスモデルを創出
1956年、蝶理は石油化学の将来性に着目し、化学品の取り扱いを開始しました。以来、化学品事業は60年以上の実績を積み重ねてきました。中国国内での調達・販売だけでなく、中東などへの輸出・仲介取引を行うなど、グローバルネットワークを活かしながら多様なニーズに応えることで他社との差別化を進め、市場での存在感を高めています。
- ウレタン原料
- ガラス基板原料や機能性材料
- リチウムイオン電池の材料
- アルミ電解コンデンサ
- 生分解性プラスチック
- 医薬品や農薬の中間体
- 健康食品・サプリメントの原料
- 飼料・肥料原料、食品添加物
- プラントベースフードなど代替食品原料
機械事業
長年培ってきた貿易ノウハウ、
独自取引ルートを活かして、事業を推進
2017年4月に分社化した蝶理マシナリー(株)で、事業を推進しています。
- 四輪車、二輪車
- トラック
- 農業用機械
- 建設資材
- 船舶用機器
創業160年超のあゆみ
蝶理は、1861年の創業以来、ステークホルダーの皆様とともに価値創造に取り組んできました。
拡大、苦難の時代を経て、これからも進化し続けていきます。
創業
京都西陣にて創業
生糸問屋として創業後、1926年に人絹糸の取り扱いを開始しました。当時、人絹糸に対する市場での知識は不十分であったため、機屋に足しげく通うことで理解促進を図り、品質改良を重ねながら人絹市場の拡大を推し進めました。そして、1937年には、日本の人絹糸生産量の約30%を取り扱う人絹糸業界の大手糸商となり、繊維専門商社としての基盤を確立しました。創業時の屋号は、生糸を生み出す蛾を「蝶」と言い換えて「蝶屋」とし、その後、創業家・大橋一族の当主「理一郎」の名前から一文字取り「蝶理」としました。
拡大の時代
合成樹脂・化学品、各種機械関連の取り扱いを開始
1956年に化学品および各種機械関連の取り扱いを開始し、繊維事業とともに事業を拡大させました。1961年には中国より友好商社第一号に指定されました。また、1970年代には衣食住やレジャーといった、生活関連産業分野の事業を展開し、経営を多角化させることで業績を伸ばしました。
苦難の時代
多額の損失計上を受け、事業の選択と集中を開始
1992年3月期に、過去最高の売上高7,555億円を記録しましたが、ファイナンス、不動産事業で多額の損失を計上しました。これを受けて、生活関連産業分野の事業を見直し、コアビジネスへの注力を図ることで、構造改革を行いました。
躍進と飛躍の時代
4期連続最高益更新
2005年には、中国内版権・貿易権を有する日本商社第一号の現地法人、蝶理(中国)商業有限公司を設立しました。2019年度には、4期連続の最高益更新となる経常利益87億円を達成しました。チリのリチウム化合物製造プロジェクトに参画するなど、社会貢献事業にも注力しています。
新たなステージ(経常利益
100億円台常態化)へ
蝶理は、2021年に創業160周年を迎えました。
日本が明治という新時代を迎える前夜、1861年に生糸問屋として誕生した蝶理は、常に時代とともに歩み、社会のニーズに応えながら積極的に事業を展開してきました。
創業から今日まで、事業環境が激しく変化する中でも、その変化をチャンスと捉えて事業を拡大させてきた蝶理は、持続的成長と発展のためにこれからも企業価値を向上させていきます。
蝶理の詳しい歴史は
「沿革」のページでもご紹介しています。
蝶理の強み
独自のグローバルネットワーク
独自の商材調達ルートと貿易ノウハウ
第二次世界大戦後、民間貿易が再開された1949年から、蝶理は海外展開を本格的に再スタートさせ、拠点を拡大させていきました。中国やアジアを中心に中東やアフリカ、南米に至るまで、幅広いグローバルネットワークを構築しています。長年にわたって構築されたこれらのネットワークにおいて、専門性が深化され、蝶理は市場競争力を高めています。また、歴史に培われた貿易ノウハウで海外売上を拡大させており、貿易比率は約70%に上ります。
人材
専門知識を有した人材が、顧客ニーズにスピード感をもって対応
長期間にわたって同一の分野を担当することで、蝶理の人材は繊維、化学品、機械の各事業において専門的な知識を有しています。この専門知識の幅は広く、商材の品質や製造ノウハウから、サプライヤーの技術力にまで至ります。幅広い専門知識をもとに市場ニーズを洞察し、顧客への提案を行うことが、蝶理の強みの1つです。また、個の力だけではなく、世界各国の拠点との連携や情報共有によって組織として団結し、様々な顧客ニーズに対応しています。
歴史
160年で積み上げられた取引実績と独自の人脈
創業以来の長い歴史の中で、蝶理は優良な取引先と強固な関係を国内外で構築しています。特に、中国との結びつきは強く、日中国交正常化前の1961年に、日中友好商社第一号に指定されました。さらに2005年には、中国内販権・貿易権を有する日本商社第一号の現地法人を設立しています。これらの長年の中国との深い結びつきにより、蝶理は中国において強力なサプライチェーンを構築しており、繊維事業では生産・調達・内販の拠点として、また、化学品・機械事業では、第三国への輸出拠点として中国事業を拡大させています。