従業員の育成
グローバル化が加速する中、社員一人ひとりの持つ能力を最大限に発揮してもらうことが重要です。
変化にすばやく対応し、何事にも好奇心や広い視野を持って自ら考え行動し、将来の蝶理グループを担える人物となるよう、人材育成に取り組んでいます。
- 1蝶理の一員として
常に責任ある
行動をとる。
心に社章を。 - 2自主独立の
精神を持つ。 - 3日々の努力や工夫を
重ね、
結果にこだわる
プロである。 - 4最善を期待し、
最悪に備える。 - 5世界中どこでも
相手の価値観や
文化を
尊重する。
人を育て、人と育つ(人材育成)
人事ポリシーの実践に向け、従業員の自律的なキャリア構築の促進のため、より能動的な研修制度を整備しています。新入社員を育成するLET’s(Learning Education Training system)研修制度があり、入社時に社会人基礎、貿易実務・会計・社内ルール等の基礎を集中的に学ぶ期間を設け若手の育成に注力しています。
また、社内動画配信プラットフォームを整備し、全社員に知ってほしいトップメッセージやコンプライアンスに関わること、管理者層に知ってほしいマネジメントの知識・スキル等、カテゴリー別にコンテンツの充実・配信を行っています。加えて、外部動画e-ラーニングサービスを活用し、個人のニーズに合わせた学習機会を提供しています。
さらに、海外トレーニー制度、語学留学制度等も整備し、グローバルに活躍できる人材育成を推進しています。
今後も人材育成に繋がる各種制度をブラッシュアップし、従業員と会社がともに育つ環境整備を継続します。
人を活かし、人と活き、人を育て、人と育つ蝶理、変えるものと変えないもの
Company must go on.
企業は、その時代の社員が支えなければ継続できません。今いる社員が、また未来の蝶理を支えていくことになります。これまでの歴史の中で、数々の商社が統合、吸収され、名前が消えていく中、蝶理という特徴のある名前が160年の時を超えて続いてこられたことに、感謝と感慨を覚えます。
私たちの人事ポリシーは、人を活かすことで、人とともに活きる蝶理であり、人を育てることで、人とともに育つ蝶理であり、商社として人と人を繋ぐことで、また人へ繋げていける蝶理となることを意味します。人によって、人とともに育ち活かされる蝶理であることは、いつの時代も変わりません。私たちが今挑んでいる人事制度の変革は、主軸である人事ポリシーの考え方は変えずに、人の育て方や活かし方を変えるというものです。重要課題である人材育成とダイバーシティの推進は、まさしく育て方と活かし方です。女性管理職比率を数字で見ると、蝶理のダイバーシティは遅れている、着手できていないという評価になると思います。私は唯一の女性執行役員として、「あなたの後継者をどう考えていますか」という質問を多く受けます。私の後継者が女性であるべきと考えたことは一度もありません。性別を問わず、そのポジションに最も適切であり、期待される能力がある者であるべきだと考えています。性別を判断基準とすべきかどうか、それは各社によって考え方は違うと思いますが、女性だから女性の後継者を選ぶべきという考え方には、違和感を覚えます。なぜなら性別は私の一つの要素に過ぎず、言うまでもなく私には複数の要素があり、総合的に評価してほしいと思う気持ちは皆同じではないでしょうか。
これまでも蝶理は、男女という区別なく、同じチャンスのもとで能力を競い、伸ばしていける土壌があったと考えています。その結果として現在の女性管理職比率をしかと受け止め、女性を含めたキャリア採用・新卒採用を増やし、しっかり母集団を育てていきたいと思います。私たちは単体418名の会社であり、互いの顔がわかる規模です。私たちなりのやり方で、社員にとって納得のいくダイバーシティを実現したいと思っています。
ダイバーシティの実現は性差だけではありません。キャリア採用でも新卒採用でも、グローバルな国籍を持つ社員が増え、海外現地法人ではナショナルスタッフが活躍し、様々なキャリアを持つ様々な年代の社員が活躍しています。キャリア採用者数が新卒採用者数と同等もしくはそれ以上となり、これまでにない新しい風や考え方を蝶理の中に運んでくれていることを、非常に頼もしく感じています。それをきっかけとして、今までの蝶理の風土を見直さなければならないという意見が上がり、風土の改善活動にも繋がっています。
私たちは専門商社では珍しく、繊維・化学品・機械の3つの顔を持っています。私たちなりの多面体の輝きを追求していきます。
大阪本社移転 再び御堂筋へ
2024年9月、蝶理の大阪本社は、約50年ぶりに御堂筋に戻りました。蝶理が経験した冬の時代、大阪ビジネスのメインストリートである御堂筋から堺筋へ移転し約50年が経ち、その頃を知る人は既に社内にはいませんが、OBやOGの皆さんからの熱い喜びの声の大きさに、蝶理にとって御堂筋に戻ることの意義を強く感じています。御堂筋から、全社一丸となって企業価値向上を目指していきます。
人を育て、人と育つ
育成は、コミュニケーションと研修を重視して進めています。2024年3月期、キャリア採用で研修担当を採用し、研修の質が大きく変わりました。これも新しい風の一つです。効果的な学びとは何かという研修の目的認知と、研修後のフォローを丁寧に行うことで、成果が異なってくる。これまで、忙しさの中で足りていなかった部分について改めて認識させられました。
特に2024年3月期から、マネジメント層と若手の世代間ギャップに対応する取組を行っています。2024年3月期はマネジメント層、2025年3月期は若手が世代間理解を深める研修を受講し、相互理解とコミュニケーションを醸成しています。ハラスメントを含むコンプライアンスアンケートやストレスチェック、エンゲージメントサーベイ、1on1面談等、定期的に様々な角度から社員とのコミュニケーションを続けており、社員が非常に活発に参加し、様々な意見を出し、その結果を隠さずに公表することで、風通しの良い風土が実現していると感じています。同時に、DXやAIについて効果的な研修で個々のスキルを自発的に上げ、活性化する組織づくりに注力しています。今働いている人たちが蝶理で働き続けることを選ぶ、蝶理に入社しようか考えている人たちが蝶理を選ぶ、そんな「選ばれる会社」となるために、一歩一歩蝶理らしく進めていきます。